医療保健部会長のメッセージ
医療保健部会のあゆみと活動
医療保健部会長 河内美舟 医療保健部会では『関係事業者の資質向上を図り、利用者の安全と健康管理に努め、より良い障害福祉サービスを提供する。』を研究課題として年2回の研究会と年4回の運営委員会を開催し活動してきた。
障害者自立支援法(現:障害者総合支援法)施行後、新体系移行に伴い、障害福祉サービスを利用される方の安全と健康管理に努めるという観点から、サービス内容や、職種に関係なく、より良いサービスを提供するために山口県知的障害者福祉協会に所属している全ての施設、事業所の職員を対象として、医療保健部会を運営している。
平成20年度には「施設内医療行為と看護師の役割」に着目した事例発表と山口大学大学院医学系研究科准教授から「急変時の対応について」というタイトルでの講演を頂いた。
平成21年度には、当時流行した「新型インフルエンザ」について宇部健康福祉センター主幹より、対策について講義を頂いた。また、入所施設ご利用の家族の方から障害の子を持つ親の立場からの考えや意見を伺った。
平成22年度には、医療保健部会便りを作成し、年に数回発行し、啓発に努めた。
平成23年度には、利用者、職員の命を守ることを目的に山口消防署に依頼し普通救命講習会を実施。この年から、グループワークを取り入れ、各事業所の課題について意見交換の場を提供し、各々の課題を部会全体として考える取組みを行った。
平成24年度には、山口県健康福祉部健康増進課より講師を招き、前期に「感染予防対策のスタンダード・プリコーションについて」、後期に「冬季に向けての感染予防及び対策」という内容で感染予防に重点を置いた取り組みを行った。
平成25年度、平成26年度、平成27年度には、多岐にわたる障害の理解ということで精神科医による「精神疾患の理解」や山口県発達障害者支援センターによる「自閉症の特性の理解と支援」や総合相談支援センターぱれっとによる「障害者(児)の心理と支援」について研修会を開催。
平成28年度には山口県歯科医師会による「障害者に対する口腔ケア・摂食嚥下について」と題した研修会を開催。加えて、法の施行に伴い支援者のメンタルヘルスケアの観点から「ストレスチェック制度の実践」と題した研修会を行った。
今後も、利用者の高齢化、多様化が進む中で、医療や介護等のニーズは高まることが想定される。その中で、利用者の健康管理をはじめ、安全で快適な生活が送れるよう、専門職として知識や技術の向上を図り、資質を高めるよう医療保健部会として取り組んでいきたい。